フェローシップ制度について

説明会資料・録画は当ページ下部にあります

フェローシップ制度の⽬的

東京⼯業⼤学では,2021年度より新たに博⼠後期課程学⽣を対象とした「東京⼯業⼤学⾼度⼈材育成博⼠フェローシップ」制度を創設しました。このフェローシップ制度の⽬的は,本学が世界の研究を主導するための戦略分野のひとつとして設定したCyber Physical & SocialSystems(以下,CPS)の概念に基づいてスマート社会実現のための科学技術イノベーションを創出する博⼠⼈材を育成することです。

本学のすべての博⼠後期課程学⽣を対象とし,スマート社会の創出とその基盤となるCPSや基礎的科学技術に直接⼜は間接的に関連のある研究領域から,その研究の将来性も含めて広く評価して,フェローシップ受給学⽣(以下,フェローシップ学⽣)を選抜します。

フェローシップ学⽣は経済的⽀援を受けるとともに,本学に設置される研究⼒向上やキャリアパス⽀援に向けての様々な取組に参加する義務を負います。これらの複合的取組によってスマート社会の創出に寄与できる⾼度⼈材育成を強⼒に推進します。

フェローシップ制度について

年額210万円支給(うち研究専念支援金:180万円※1 研究費:30万円)

フェローシップ学生は授業料全額免除となります。

ただし採用に至らない場合がありますので,授業料免除を希望する者は必ず授業料免除申請期間内に授業料免除申請の手続きを行ってください。

※1 研究専念支援金は雑所得と扱われますので、所得税と住民税の課税対象となり確定申告が必要です。なお,研究専念支援金 は月額15万円を支給し,研究費については実費に基づき最大で年額30万円の範囲で支給します。

学修プログラムの内容

研究⼒向上に向けた取り組み

コンソーシアムを通じた実践的トレーニングの実施

⼤学と企業‧学術研究機関等の間で形成されたコンソーシアムが実施する共同研究プロジェクトや研究発表会等に参加することで、研究⼒向上のための実践的トレーニングを⾏います。

情報‧AI分野の基盤教育を推進した教育プログラムの履修

「データサイエンス‧AI特別専⾨学修プログラム」を履修することで、社会的課題解決に向けた⾼度CPS⼈材育成のための情報‧AI分野の基盤教育を推進し研究⼒を向上させます。

(参考)東京⼯業⼤学 データサイエンス‧AI特別専⾨学修プログラム(titech.ac.jp)

教員によるメンター制度を活⽤

指導教員と異なる研究室の教員がアカデミック‧アドバイザーとなり、メンターとしてアドバイスを受けることにより研究⼒を向上させます。また、基礎研究機構の広域基礎研究塾に所属する若⼿助教との懇談会に参加することで、研究⼒向上に向けた基礎的トレーニングを⾏います。

英語論⽂作成やプレゼンテーション等科⽬の履修

「アカデミックライティング科⽬」と「アカデミックプレゼンテーション科⽬」を履修することで,英語で構成の整った研究論⽂を書くための⼿法および研究発表するための⼿法が⾝につきます。

キャリアパス形成のための取り組み

コンソーシアムを通じたキャリアパス支援

企業や学術研究機関と⼤学間で形成されたコンソーシアムに参加することで,多様なキャリアパスについて考えます。蔵前⼯業会によって実施される「Dr ’s K-meet」(博⼠後期課程学⽣の採⽤を希望する企業と博⼠後期課程学⽣のわが国最⼤のマッチングイベント)や企業や学⽣の要望に沿った個別のマッチングを活⽤します。

企業や学術研究機関等との研究インターンシップに参加

企業や学術研究機関等との連携の中で業務経験型の「研究インターンシップ」に参加します。これによってインターンシップから共同研究へのスムーズな展開が可能になり,大学から企業や学術研究機関等へのシームレスなキャリア展開が可能となります。また,フェローシップ事務局からお知らせする個別のインターシップマッチング等に参加します。

キャリア教育やアントレプレナーシップ教育の履修

イノベーション⼈材養成機構の開講するキャリア科⽬において,博⼠後期課程学⽣に対する体系的なキャリア教育を履修します。また博⼠向けアントレプレナーシップ育成教育により,ベンチャー創出などの可能性について考えます。

その他、博⼠課程への進学意欲が持てるように修⼠課程以下の学⽣に対し博⼠課程における研究活動の魅⼒を伝えるための情報発信を⾏います。

よくある質問

募集要項の1.趣旨及び対象分野に「Cyber Physical & Social Systems(以下,CPS2)の概念に基づいて,スマート社会実現のための科学技術イノベーションを創出する博士人材」とありますが,私の分野は全く異なっていますので申請対象とならないのでしょうか。
規定概念にとらわれることなく,自己の専攻する分野の特性を生かしつつ,独創性豊かに「スマート社会の創出」を目指す気概やチャレンジ精神を有することに着目するため,全学院・系が対象分野となります。
現在つばめ博士奨学金を受給しているのですが,申請資格がないのでしょうか。
申請資格はありますが,本フェローシップと併せて受給することはできませんので,本フェローシップを受給することを希望する場合は,つばめ博士奨学金の受給を「辞退」いただくこととなります。その場合の手続きのタイミングはフェローシップ学生の採択決定された後で構いません。
現在,民間奨学財団から奨学金を受給しているのですが,申請資格がないのでしょうか。
受給されている奨学金の民間奨学財団の定めにより他の奨学金の受給を制限している場合は,本フェローシップの申請資格はありません。
ただし,奨学財団の中では,他の奨学金との併給は制限しないが,奨学財団の奨学金を減額して支給するところもあるようです。この場合は,本フェローシップの申請資格があることとなります。
奨学金の支給機関の奨学財団等のルールをよくお調べください。
現在民間奨学財団に奨学金を“申請中で現在採否結果が届いていない”のですが,フェローシップの申請資格はありますでしょうか。
“大学推薦”により申請中の場合は,残念ですがフェローシップの申請資格はありません。ただし、“大学推薦”ではなく、直接応募(個人応募)により申請中の場合は、フェローシップの申請は妨げませんが、その奨学財団等が他の奨学金の受給を制限している場合は、双方に採択されたときにはどちらかを辞退する必要が出てきますので、その奨学財団等のルールをよくお調べください。
日本学術振興会(JSPS)の特別研究員(DC2)に応募をすることが義務付けられていますが,応募した結果,特別研究員に採用されなかったらフェローシップの支給が打ち切られるのでしょうか。
特別研究員に採用されなかった場合は,そのままフェローシップ学生としてフェローシップを受給できます。
逆に特別研究員に採用となった場合は,国費の重複受給ができないため,フェローシップ学生を辞退いただくこととなります。
「本フェローシップの指定する研究会やセミナー等に参加すること」とありますが、どのような内容か教えてください。
現時点では、以下の3つの内容を想定しています。
・所属する学院が指定する研究会やセミナー等に博士在学中に1回以上参加すること
・所属する学院が指定するアカデミックプレゼンテーション関係の教育プログラムに博士在学中に1回以上参加すること
・基礎研究機構の若手助教との懇談会に博士在学中に1回以上参加すること(検討中)

説明会時にお渡しする資料に学院・コース毎の学修プログラム情報を掲載していますのでご確認ください。なお,具体的な研究会・セミナー情報については,所属している学院のフェローシップ委員の先生,または指導教員の先生にご相談ください。
「本フェローシップが指定するキャリアパス支援の教育プログラムを履修すること」とあるが、具体的になはどのような内容か教えてください。
現時点では、以下の3つの内容を想定しています。
・Dr’s K-meet、学院が指定するキャリアフォーラムのうち少なくとも一つに博士在学中に1回以上参加すること
・所属する学院が指定するインターンシップ関係の教育プログラムに参加すること
・博士後期課程用(600番台)キャリア科目、「実践AIデータサイエンスA~C」(キャリア科目)のいずれかを1単位以上履修すること

説明会時にお渡しする資料に学院・コース毎の情報を掲載していますのでご確認ください。なお,具体的な情報については,所属している学院のフェローシップ委員の先生,または指導教員の先生にご相談ください。

全てのQ&A情報はこちらから

申請資格

  • 2023年9月に本学博士後期課程に入進学(予定)する者 (外部入学・内部進学問わず、2023年9月に入学・進学されない場合は採用取消となります)
  • 優れた研究能⼒を有し博⼠後期課程における研究に専念することを希望する者
  • スマート社会やその基盤となる科学技術の創出に寄与する意思を有する者
  • ⽇本国内に在住し、申請者名の銀⾏⼝座を有していること※1

ただし,下記条件のいずれかに該当する者は申請資格を有しません。

  1. 現在受給しているフェローシップや奨学⾦等の制度が他の奨学⾦の受給を制限している場合
    (⽇本学術振興会特別研究員,国費外国⼈留学⽣,外国政府派遣留学⽣奨学⾦等)
  2. ⼤学推薦により他の奨学⾦との併給が不可とされる奨学財団等から奨学⾦を受給中の者(推薦も含む)
  3. 所属する企業等から,生活費相当額として十分な水準(年額240万円以上を基準とする。)で,給与又は役員報酬等の                      安定的な収入を得ていると認められる者
  4. 東京⼯業⼤学基⾦奨学⾦,またはつばめ博⼠学⽣奨学⾦の給付を受けている者※2
  5. 東京工業大学越境型理工系博士人材育成プログラム生である者※3

※1 現在,新型コロナウイルス感染症対策で渡日できておらず,そのために日本国内の銀行口座をもっていない学生で,採用時点(4月または10月)の来日と日本国内の銀行口座開設が完了できない場合は,その月からの採用はありません。ただし,来日や口座開設が完了していなくても,後述のとおり欠員補充による繰り上がり採用の可能性もありますので,本フェローシップを希望する者は本申請期間に申請をしてください。

※2 東京工業大学つばめ博士奨学金の受給が決定している場合は応募することを妨げませんが,本フェローシップが採用された場合は当該制度を辞退いただくことになります。併給はできません。

※3東京工業大学越境型理工系博士人材育成プログラムに同時に応募することを妨げませんが,選考結果により辞退いただくこととなります。併給はできません。

詳細は必ず募集要項を確認してください

フェローシップ学⽣の義務

  • 研究計画を踏まえた研究活動に専念すること
  • 本フェローシップの指定する研究会やセミナー等に参加すること(詳細については採⽤後別途案内する)
  • 博⼠後期課程対応の「データサイエンス‧AI特別専⾨学修プログラム」を履修すること
  • 本フェローシップが指定するキャリアパス⽀援の教育プログラムを履修すること(博⼠インターンシップ科⽬やキャリア科⽬等)
  • メンターによる研究⽀援とキャリアパス⽀援のための⾯談を定期的に受けること(アカデミック‧アドバイザー教員(指導教員)との⾯談を定期的(年2回)に実施
  • 修⼠課程以下の学⽣のための研究会やセミナー等を年1回以上開催し発表すること
  • 独⽴⾏政法⼈⽇本学術振興会特別研究員(DC2)に応募すること(最も近い時期のDC2募集で応募すること)
  • 委員会が指定する公的資金の使用に係る研修や研究倫理教育を受講等すること
  • 上記の履修状況を含めた教育及び研究業績を報告書としてまとめ定期的(年2回)に委員会に提出すること

採用説明会 資料・録画公開

2023年5月12日開催「殻を破るぞ!越境型理工系博士人材育成プロジェクト」「高度人材育成博士フェローシップ」合同説明会の

資料および録画を公開しました。

説明会資料

・説明会録画

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